04170-150929 「デジタル超整理術」発売されました
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shioもちょっとだけ協力させていただきました。「スキャンと著作権──著作権法の専門家、塩澤一洋教授に聞く」というインタビュ記事が76-79ページに掲載されています。どうぞ店頭でご覧ください。
この本では、それらスキャナやWebサービスの使い方が解説され、実際に使っている人たちの用途や効用が取材されています。紙の削減にトライしたい人に重宝する道案内になっています。
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shioはScanSnapにMac用のドライバが公開された2004年から、使っています。もう11年。 ScanSnapは仕事の必需品。紙で届いた資料はすべてスキャン。自分から紙を出す機会がほぼなくなった現代の業務で、重要な「書類情報の入り口」です。
毎回授業の最後に学生たちが手書きで提出する「オピニオンペーパー」をスキャンして、質問が記載してある部分をMetaMoJi Noteに貼って次回の授業で解説したり、発言回数を集計したり、各種の郵便物や名刺、いまだに紙で配布される会議資料などをスキャンして廃棄したり、大活躍です。 ScanSnapによって、仕事の効率が上がる。例えばスキャンした資料類は、基本的にすべてEvernoteに自動保存されるので、いつでも検索して利用。自分が使っているMac/iPhone/iPadから即座に見つけられます。紙で届いたゲラをスキャンしてiPadで校正すれば、何度でも綺麗に書き直せます。 書類を送るとき、PDFで送るのが当たり前の今日、FAXという20世紀の遺物を使う機会はゼロ。もう200dpiの白黒情報を音に変換して送るなんていう仕組みを使う時代じゃありません。紙の無駄、電話回線の無駄、時間の無駄……。FAXなんてもうなん年も使っていないから、shioの研究室にも使えるFAX機はありません。
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家でも、子供の学校から届く通信類をスキャン。先生方、今時そういうものはWebに掲載していただきたい。あるいはPDFで送付していただきたい。全国の学校で、日々大量の紙に印刷され、たたでさえ重い荷物を持った子供たちが持ち帰って、見たら捨てる、という大いなる無駄。ITで解消できます。紙バージョンはそれが欲しいという人だけに渡せば十分。
もちろん、子供たちが手で書いて訓練するドリルなどは大いに紙を使うべき。それをデジタルにすることは今の所賛成しません。ただしiPad Proとペンが出たら、あるいはそれがもう少し進化したら、また考え方が違ってくると思います。とはいえ、子供たちが見るデバイスは、基本的に反射光型であるべきだと思うので、iPadがバックライト式である限り、賛成し難いです。
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紙は情報のキャリア(運び屋)。紙としての存在自体に意味のあるもの以外、価値があるのは紙ではなく中身の情報です。その情報を活用するためには、検索性を高めることが必要。紙の時代はファイリングしたり、インデクスを付けたり、データベース化することで検索性を上げる試みがなされてきましたが、それは本文自体を検索できないから。スキャンし、デジタル化することによって情報の中身、本文自体が全文検索可能になるのですから、それがベストです。
スキャナを使うと「紙を減らす」ことができます。その実質的な目的は「情報の検索性を高めて情報の活用を促進する」こと。紙を受け取ったら、まず読み、スキャンし、紙は捨てる。つまります脳に入れ、次にクラウドという電脳に入れ、キャリアである紙は廃棄。情報活用の基礎となるワークフローです。
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